地震、豪雨、火事に代表される自然災害やミサイル・テロ問題など、いつ平和な日常のバランスが崩れるか分かりません。
「もしも」の時に備えて今のうちから物品を準備しておくことや災害発生時のシミュレーションをしておくことはとても重要なことです。
犬猫の飼い主さんが知っておくべき防災の知識をお話したいと思います。
日ごろの準備
マイクロチップ
万が一の災害発生に備えておくとよいものの一つに「マイクロチップ」があります。
ペットショップで購入時にすでに装着されている場合もありますが、もしまだ未装着であれば積極的に装着を検討しましょう。
動物病院で簡単に挿入することができます。マイクロチップの中には固有の番号が割り振られており、その番号をマイクロチップ統括団体に照合することで「飼い主情報(住所氏名・電話番号など)」を得ることができます。
仮に災害時に離れ離れになってしまってもマイクロチップが入っていれば、動物が保護された先から飼い主さんへ連絡がくることも期待できます。情報の読み取りには専用の機器が必要です。
※GPS機能は搭載されていないのでリアルタイムで今どこにいるか?などは調べられません。
身体の特徴などをしっかりと記録しておく
現代はスマホで簡単に写真や動画を撮ることができます。
顔や体全体など、何パターンも記録しておくと迷子になった時探しだしやすくなるヒントになるでしょう。
フード・お薬の準備
ローリングストック法。
ドッグフード・キャットフードなどを1~2袋多めに購入しておき、使いだしたら(開封したら)その分だけ新たに補充する。そうすることで常に在庫を準備しておく方法。
災害時はいつペットフードの流通が再開するかわかりません。人間の食べ物をむやみに与えるわけにもいきませんから、こうしたフードの備蓄は重要です。日ごろから食べている量から換算して2週間分以上のストックがあればよいでしょう。
持病を持っていて薬を常用している場合も同様です。
かかりつけの動物病院もいつ診察を再開するか分かりません。
多めの予備が必要です。薬の名前(何に対しての薬なのか)・用法・用量まで正確に把握しておくと万が一かかりつけ医以外の病院でやむを得ず薬を処方してもらうとケースなどで役立ちます。
普段から「フードや薬で病気の治療・維持」をしているようなご家庭ではさらに多くの予備が必要になるかもしれません。
飲用水
ペットボトルタイプの動物用飲用水が販売されています。長期保存が効きますので備蓄用としては最適です。
いわゆるミネラルウォーターは長期に与えてしまうと尿石症を発症してしまうリスクがありますので動物に与えることはあまりおすすめされません。
次点として、「水道水」を非常時の飲み水として用意しておくのも現実的です。
ただしこれはあまり長期の保存には向いていないので定期的に水の交換が必要になるでしょう。
さらには飲用水の目的だけでなく色々な用途に水は活躍する可能性があるので多め多めを心掛けて準備してください。
首輪・リード・ハーネス(胴輪)・キャリーケース
同行避難時には必要になります。
タオルやペットシーツ・動物用ウェットティッシュ
災害救援物資としてこれらの物品が潤沢に配給されるのは残念ながらしばらく時間が経ってからになると考えられます。飼い主さん自身が余裕をもって対応できるようにご準備していただけるといいですね。沢山あって損には決してなりません。
まとめ
人間にとってもペットにとっても災害なんて起きてほしくはありません。
しかしいつ起きるかわからないからこそ今のうちから準備しておくことが重要であることを改めて強調させていただきます。
防災対策を万全にお願いいたします。
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