— 桃李(豪商って呼ばれたいライオン) (@touri20161201) October 25, 2018
そもそも日本ではラブラドールレトリバーの飼育頭数が低い現状もありますがこの記事のタイトルと内容にはややインパクトがありました。
サクッと読み解いていきましょう。
↓原文はここ。
要約1
- ラブラドールの全体の平均寿命は12.0歳
- チョコレート色の毛色に限っては10.7歳
- ラブラドール全体の60%以上が1つ以上の疾患を抱えている
- 肥満になりやすい(肥満も病気の一つ)
- 外耳炎・変性性関節炎の罹患率が高い
なぜチョコ色のラブラドールレトリバーが短命か
翻訳された記事の中で
チョコレート色の毛色が短命である理由を
「皮膚炎などから波及した炎症が免疫系に負担をかけたこと」が挙げられると論文投稿者が発言したとのことですが
僕個人的にはあまり鵜吞みにする事ないと思います。
皮膚炎なんて犬はかなりの確率で発症します。
ラブラドールに限った話ではありません。
それに論文最後まで読んでもチョコレート色の毛色の群と、それ以外の毛色群でそれぞれ最終的な死因の差も記述されていないですしね。
肥満や外耳炎・変性性関節炎も他の犬種でもよく見る病気です。
この論文で真に主張したいことは
要約2
- ラブラドールには何かしら病気にかかる確率が高い
- その中にはチョコレート色の毛色が特に罹患しやすいものがある(皮膚炎など)
- その差が最終的な寿命に関係している可能性がある(ハッキリした証拠は今のところない)
- 最も大切なのはそれらを認識して日ごろから健康意識を高める必要が飼い主に求められる
要約2の最後の1文にすべて込められているような気がします。
「チョコレート色は短命だ」
「飼わないほうがいい」
ではなく
ラブラドールに限らず犬種ごとどんな病気にかかり易いかを飼い主さんそれぞれが高い意識を持ち、それらを早期発見・早期治療に導くため常日頃から注意する。
そんなことを啓蒙する意味合いを持った論文だと思いました。